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2023-02-07
データベースエンジニアの仕事とは?
データベースエンジニアの仕事とは?
データベースエンジニアはデータベースの開発や保守、運用を行う職種です。多くのシステムと連携するためデータベースはシステムに欠かせない技術であり、近年、ビッグデータやデータドリブンなどビジネスへのデータ活用が注目を浴び、ますます重要度が高くなっています。
【データベースエンジニアの仕事内容】
データベースエンジニアは、単にデータベースの知識があるだけでは務まりません。顧客の業務フローや要件を把握し、最適なデータベースを構築すること、またデータベース容量は運用費に響くため、データベースを最適化することも仕事に含まれます。以下、データベースエンジニアの仕事内容を解説します。
■データベースの設計
データベースエンジニアの設計業務の一つに、「論理設計」があります。これは、顧客の業務フローやデータの特性に応じて最適なデータベース設計を行い、要件定義や顧客へのヒアリングを通じて、必要なデータをどんなデータベースでも実現する設計のことです。そのためデータベースの設計において、システムエンジニアとの連携は欠かせません。また、論理設計だけではなくデータベースを構築するハードウェアの設計・構築をする「物理設計」も必要となります。
■データベースの拡張業務
近年クラウドの普及により、データベースの機能拡張の重要性が増しています。
既存のオンプレミスのデータベースサーバーをクラウドに移行したり、システム改修の際にデータベースも併せて改修する業務が求められます。データベースの知識のみならずクラウド技術など求められる知識量も増えてきております。
既存のオンプレミスのデータベースサーバーをクラウドに移行したり、システム改修の際にデータベースも併せて改修する業務が求められます。データベースの知識のみならずクラウド技術など求められる知識量も増えてきております。
■データベースの運用
データベースの管理ソフトウェアやハードウェアのバージョンアップ、データへのアクセス権管理、セキュリティ上の脅威への対応、データバックアップなどの業務が含まれます。またデータベースのパフォーマンスやハードウェアが正常かどうかを監視する業務も運用に含まれます。万が一データベースに異常が生じた場合、システム稼働率に直接影響するため、運用業務もとても重要です。
【データベースエンジニアに必要なスキル】
システムの根幹であるデータベースを専門的に取り扱うデータベースエンジニアには、さまざまなスキルが求められます。
■システム要件・顧客の業務フローを理解するスキル
データベースを設計するためには、システム要件を理解することが必要です。
また、アプリケーションやサービスの要件によってはテーブルを使わないNoSQLを使用することも増えてきました。データベースエンジニアは、データベースの専門家の立場から、システムの基本設計レベルでシステムエンジニアへ助言する能力が求められる場合もあります。
また、アプリケーションやサービスの要件によってはテーブルを使わないNoSQLを使用することも増えてきました。データベースエンジニアは、データベースの専門家の立場から、システムの基本設計レベルでシステムエンジニアへ助言する能力が求められる場合もあります。
■データベースソフトウェア知識
システムに最適なデータベースソフトウェアの選定や、ソフトウェアの性能をフルに発揮するためには、データベースソフトウェアの知識が必須です。
データベースソフトウェアには、代表的な「Oracle」や「MySQL」「SQLServer」などをはじめ、さまざまな製品があります。
システムの要件を把握して、システムが扱うデータ量や求められるスループット、システム稼働率などを想定し、最適なデータベースソフトウェアを選定しなければいけません。
データベースソフトウェアには、代表的な「Oracle」や「MySQL」「SQLServer」などをはじめ、さまざまな製品があります。
システムの要件を把握して、システムが扱うデータ量や求められるスループット、システム稼働率などを想定し、最適なデータベースソフトウェアを選定しなければいけません。
■データベース設計スキル
データベースの設計の出来は、システムのスループットに直接影響しますし、ネットワークの帯域によってやり取りするデータ量も変わります。
またSQL文を記述してデータベースを操作するRDBだけでなく、NoSQLの知識も必要とされます。NoSQLは柔軟性が高く、スケーラビリティにも優れています。よってデータ量が増え続けるアプリケーションやサービス(ゲームやSNSなど)によく用いられる技術です。
またSQL文を記述してデータベースを操作するRDBだけでなく、NoSQLの知識も必要とされます。NoSQLは柔軟性が高く、スケーラビリティにも優れています。よってデータ量が増え続けるアプリケーションやサービス(ゲームやSNSなど)によく用いられる技術です。
■クラウドストレージのスキル
既存のオンプレミスのデータベースサーバーを、クラウドに移行する案件も増えています。クラウドを利用する主な理由は、処理速度やセキュリティの向上、スケーラビリティの確保などです。
ビッグデータを取り扱う場合、オンプレミスのデータベースサーバーですべてを管理することは現実的ではありません。クラウドストレージを使うことで、増え続けるデータに対応したストレージ容量、スループットを確保することができます。
ビッグデータを取り扱う場合、オンプレミスのデータベースサーバーですべてを管理することは現実的ではありません。クラウドストレージを使うことで、増え続けるデータに対応したストレージ容量、スループットを確保することができます。
【データベースエンジニアに役立つ資格】
データベースエンジニアになる上で、知識習得の観点からも役に立つ資格がいくつかあります。代表的な資格をご紹介いたします。
■基本情報技術者試験
基本情報技術者試験は、経済産業省所管の独立行政法人である情報処理推進機構(IPA)が実施する「情報処理技術者試験」のひとつ。データベースエンジニアに特化した資格ではなりませんが、ITエンジニアとしてキャリアをスタートする登竜門となる試験です。
■データベーススペシャリスト
データベーススペシャリスト試験はIPA(独立行政法人 情報処理推進機構)が主催する試験です。データベースの設計・開発・保守・運用に関するスキルを認定する資格であり、この資格を有していれば、データベース構築プロジェクトでプロジェクトマネージャーになれる力が身に付いている証明になります。
■ORACLE MASTER
ORACLE MASTERはOracle製品を世界で高いシェアを誇るOracle社の製品Oracle Databaseシリーズを扱う技術を認定するベンダー資格です。オラクルマスターはレベルによってBronze、Silver、Gold、Platinumに分かれており、下位資格から取得する必要があります。世界共通資格であり、エンジニアとしての専門性や実力を客観的に表す資格ですので、取得することはキャリアに大きなプラスとなります。
【データベースエンジニアの将来性】
冒頭でも記述しましたが、近年はビッグデータの興隆もあり、データベースエンジニアの将来性は今後も高いと考えられています。しかしながら、データベースを取り巻く環境は大きく変化をしており、今後は単なるデータベースの専門家ではなく、サーバー・ネットワーク・セキュリティ・クラウドなど幅広いスキルを持っている高度なエンジニアの需要が高くなると予測されています。
また、デジタル庁主導により義務教育でプログラミングを必修としたり、デジタル人材※注1の育成にも力を入たりしております。今後もビジネスだけにとどまらず、社会全体でデータを活用する機会を増えていくと予想されているため、データベースエンジニアは今後も需要はますことが考えられます。
※注1:デジタル人材とは、IT・セキュリティに関する一定の専門性と、所掌事務に関する十分な知識・経験を有し、政策の企画立案部局や事業実施部局等における DX や、IT ガバナンス、情報システムの開発・運用、サイバーセキュリティ対策、業務改革(BPR)、データの利活用等に中核となって取り組む人材のこと。
また、デジタル庁主導により義務教育でプログラミングを必修としたり、デジタル人材※注1の育成にも力を入たりしております。今後もビジネスだけにとどまらず、社会全体でデータを活用する機会を増えていくと予想されているため、データベースエンジニアは今後も需要はますことが考えられます。
※注1:デジタル人材とは、IT・セキュリティに関する一定の専門性と、所掌事務に関する十分な知識・経験を有し、政策の企画立案部局や事業実施部局等における DX や、IT ガバナンス、情報システムの開発・運用、サイバーセキュリティ対策、業務改革(BPR)、データの利活用等に中核となって取り組む人材のこと。